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【違いがわかる男の文具講座】多色・多機能ペン

高畑正幸

全国の文具店で配布している、文具のフリーマガジン『Bun2(ブンツウ)』。
5574c9c1fc0d0c2c211da8bb3881e00d125e9da5-thumb-640xauto-80214.jpgその『Bun2』の人気連載「違いがわかる男の文具講座」を、文具のとびらにも出張掲載します。
文具のとびら・高畑正幸編集長による"文具講座"、どうぞお楽しみください!

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今回は、『Bun2』Vol.126 2026年6月号掲載の「多色・多機能ペン」についてです。

「多色・多機能ペン」を解説

前回多機能筆記具を取り上げたのは2021年。「ブレン2+S」や「シャーボ」の新機能モデルが話題で、「ジェットストリーム エッジ3」が油性最細の多色を打ち出していた頃だった。あれから5年。インクやチップが更新され、フリクションはついに「消えないペン」を内蔵した。今回はこの数年の動きを中心に、最近の多機能・多色筆記具を見ていきたい。

【ジェットストリーム 多機能ペン 4&1 (Lite touch ink)】三菱鉛筆
1.jpegボールペンの王者ジェットストリームの万能ペンとして圧倒的な実用性と人気を誇る4&1に、新世代インク「Lite touch ink」を搭載。さらに軽快なタッチへ進化した新・多機能ペンだ。ボディデザインも令和的なマットで穏やかな曲線的佇まいにリニューアル。5機能の利便性はそのままに、装いと書き味が時代に合わせてアップデートされた一本だ。

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【ユニボール ワン 3】三菱鉛筆
2.jpeg世界一濃いインクのゲルインクボールペンとしてギネスにも認定され、手帳ユーザーの心を掴んできた「ユニボール ワン」シリーズ初の3色モデル。コロンとしたフォルムで人気の「ユニボール ワンP」と同じ太さの回転繰り出し式で、3色を使い分けることができる。裏抜けしにくく鮮やかな発色の「ワン」のインクを1本にまとめて持ち出せる、ファン待望の一本。

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【サラサクリップ3C】ゼブラ
3.jpegインクの消費スピードが速いゲルインクボールペンは、多色にするとどうしてもボディが太くなりがち、という長年の常識を、バネをリフィルの隣にずらすというトリッキーな設計で解消した一本。従来品よりも軸が約8%細く、約7%軽い。ゲルインクの容量は確保しつつ、日常使いしやすい握り心地を実現している。

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【ボールサイン iD 3C】サクラクレパス
4.jpeg黒を選ぶというコンセプトを提案した「ボールサイン iD」シリーズの3色ボールペン。最大の特徴はインク色の組み合わせで、「ナイトブラック(青系の黒)+ピュアブラック(黒)+レッド」のような、“自分の黒”と“いつもの黒”を使い分ける構成。3本のうち2本を黒で組むという独特の提案だ。直線的でストイックな印象のボディも個性的で、同じ3色ゲルでもメーカーによって着眼点が全く違うのが面白い。

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【フリクション シナジー3】パイロットコーポレーション
5.jpeg消せるボールペン、フリクションボールの多色は、2系統に分かれた。一方は、書き心地をさらに向上させた「シナジーチップ」を多色タイプにも搭載。パイプ式の視界の良さと、コーンチップの安定感を両立した独自ペン先で、これまで多色フリクションが抱えていた書き味の弱点が大きく改善されている。

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【フリクションボールスイッチ】パイロットコーポレーション
6.jpegそしてもう一方は、ついにフリクションシリーズ初の、消せるボール(フリクション・黒赤青)と消えないボール(油性・黒)を1本に統合した多機能筆記具の登場だ。登場から20年。フリクションが消せるボールペンであるということが充分に認知されたからこそできる組み合わせと言えるだろう。誤操作を避けるため、油性ボールは他の色と区別してクリップを押し下げると出てくる仕様。さらに、誤って消去ラバーで擦っても滲みにくいよう専用に新開発したインキを搭載している。

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【ジェットストリーム プライム 回転繰り出し式 3色ボールペン】三菱鉛筆
7.jpegジェットストリームの上質ライン「プライム」の3色モデルの回転繰り出し式が更新された。マットな質感とシンプルなクリップで、軸全体の見た目がすっきりとまとまった。手帳等とも合わせやすい。書き味はもちろんジェットストリーム。

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【MS02】OHTO
8.jpgオートからは、フルメタルボディの多機能。黒・赤の油性ボールと0.5mmシャープを内蔵。選択機構は振り子式で、多機能筆記具としては比較的スリム。最大の特徴は前軸が六角形から円形へと滑らかに変化していく独特のフォルムで、同社のゲルインクボールペン「GS02」と共通するデザイン。ペン先は同社の代名詞とも言えるニードルポイントで、視界も良い。

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【アートマルチ8/スーパーマルチ8】アストラム
9.jpeg最後に、他とは全く異なる機能で一部のファンからは熱狂的に支持され続けている名品のリニューアル。マルチ8シリーズは、8本の替芯を内蔵できる芯ホルダータイプのボディで、8色の色鉛筆芯を内蔵したアートマルチ8と、油性ボール3色に2.0mm HB鉛筆芯、そして色鉛筆芯が蛍光イエロー・蛍光ピンク・赤・青という、他には類のない構成のスーパーマルチ8がある。前者は旅のスケッチやログ日記に、後者は裏抜けしない多機能ペンとして資料整理などに、1本でマルチに活躍してくれる。

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多機能筆記具は、1本で様々な状況に対応できるというのが本来の特長。だが見比べてみると、各社が想定するユーザー像や使用シーンによって、思想と発想に各社各様の個性があらわれているのが面白い。リフィルの単純な足し算ではなく、その組み合わせやボディの設計によって、1本1本が全く異なる性格を持っている。

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