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【連載】他故となおみのブンボーグ大作戦!Bootleg #066 人生の転機に出会った万年筆たち

ふじいなおみ

30分間、文房具の話題だけをお送りするラジオ番組「他故となおみのブンボーグ大作戦!」のパーソナリティ「なおちゃん」こと、ふじいなおみです。

番組では毎週たくさんの文房具が登場します。その中から、他故さんとなおちゃん2人で選んだ商品をピックアップ。より掘り下げてご紹介していきます。

今回は、2026年09月06日OAの「ブンボーグAの今月の文房具」で他故さんが語った「人生の転機に出会った万年筆たち」を、なおちゃんも思い出してみました。

放送では何をお話しした?

9月6日の放送では、「他故さんの人生の転機に出会った万年筆たち」として、他故さんが中学生になったときに雑誌の年間購読特典としてもらったピンクレディ万年筆や高校入学祝いにいただいた万年筆、社会人になってから最初に手にした万年筆などご紹介しました。

この模様はPodcastでお聞きいただけますので、お時間のある時にお付き合いいただけると嬉しいです。

「他故となおみのブンボーグ大作戦!」#306 2026年09月06日放送
https://open.spotify.com/episode/5dlwnQqYfiW7hHUeJVtIzX?si=62edb440fc464b43

それを受けて、なおちゃんの人生の転機に出会った……転機というほどではないのですが、入手した時にちょっとしたエピソードのあった万年筆を3点ご紹介します。

パイロット「グランセ」

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上の写真、キャップについているクリップの手前に、ちょっと見づらいですが「Naomi」と名入れされています。
これが私の初めて手にした万年筆です。

なおちゃんは2002年に大学を卒業して、社会人になりました。万年筆には昔から憧れがありました。でも他故さんのように中学生雑誌の年間購読特典についてくるような時代ではありませんでしたので(他故さんとなおちゃんは13こ歳の差があります。)使用してしている方々の年齢層が相対的に高くなっていったのか「万年筆は大人が使う筆記具」というイメージを持っていました。就職=「大人になった」と考えていたのでリクエストし、両親からの就職祝いの贈り物として手にしたのがこの万年筆でした。

ただ、手にしてみたものの、使い方の基礎の「き」をまったくわかっていない。「き」がどこに行けばわかるかもわからない。取扱説明書を読みながらなんとかしていたお手入れもきっとしっかりできていなかったでしょうし、黒いカートリッジの存在しか知らなかったので、今のように色で楽しむことも知りませんでした(もっとも、色のバリエーションが爆発的に増えるのはこの後、2005〜2006年以降ですが)。

ちなみに、途中で知ったブルーブラックのインクに切り替えた時には、校則を破って茶髪にした時のようなドキドキ感がありました。

ペリカン 都市シリーズ「ニューヨーク」

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2019年に、文具店で初めて自分で購入した金ペンだと記憶しています。(その前にメルカリで入手したり、いただいたりということが数本ありました)。

ペリカンが2003年に発売した都市シリーズの1つ「ニューヨーク」です。当時、セーラー万年筆が復刻したキャンディ万年筆の牛柄がお気に入りで、その話をTwitter(現・X)で仲間としていた時に「牛柄といえば」と紹介していただいたのがこの万年筆。正確には牛ではないのですが、コーヒーゼリーというか牛というか、この軸の写真を見たときにマーブル模様に釘付けになりました。ですが、15年も前に出た商品です。しかも限定軸です。中古で買ってもかなりの値段になっていて諦めていたんですね。

ところが、たまたま友達と訪れた2つ隣の街にある、万年筆に力を入れている老舗の文具店に行った際に、運命的な出会いをします。パソコン画面に映し出されて目に焼きついていたあの一本が目の前にあったのです。1日悩んだけれどどうしても諦めきれず、貯金を崩して翌日朝イチで購入しました。

この万年筆には続きの話があります。ご存知の方もいらっしゃると思います。「ニューヨーク」のキャップは本来真っ白です。ですが、私のものには模様がついています。なぜなのか。

当時「ニューヨーク」を含めて数本の万年筆を毎日カバンに入れて持ち歩いていたのですが、扱いが悪かったのか、キャップにヒビが入ってしまったのです。このままではインクを入れてもヒビのところからインクが漏れ出したり、密閉できないためにペン先が乾いてしまったりするでしょう。購入したお店の方には「つけペンとして使ってみては?」とご提案いただいたのですが、諦めきれず……。当時、知り合いになった漆職人さんに相談してみたところ、ヒビを塞いでくれることになりました。その時に「キャップにも模様を入れてみましょうか?」というご提案を受け、世界で自分だけが持つ1本へと変身したのです。

ペン先はFでしたがもっと細書きが欲しくて、現在は番組スポンサーでもあるThe nib Shaperの長原さんにペン先も細くしていただきました。そんな、私だけの「ニューヨーク」です。

パイロット「キャップレス」

photo3.jpg2020年10月、コロナ禍に始まった「他故となおみのブンボーグ大作戦!」。開始当時は1ヶ月に1回、機材を都内のレンタル会議室に運び込み収録をしていました。

その帰りの地下鉄の駅で、たまたま話に出たのが「キャップレス」。当時、文房具に使うお金の制御がまだできていたので「買うことはできないけど、使ってみたいなー」という話をしたのでしょう。他故さんから「使っていないキャップレスがうちにあるので、持ってきますよ」(これが「貸す」だったのか「あげる」だったのかはっきりと覚えていない)と言ってもらい、渡されたキャップレスです。ただ、番組で他故さんが話していたのを聞く限り、他故さんの認識としては「永久貸与」のようですね。ちなみに番組中(ポッドキャストでも聴けます)で「自力で初めて買った万年筆」と他故さんがお話ししていたものです。

このキャップレスのおかげで、ラジブンが始まってすぐでどことなく距離のあった二人の関係が少し縮まった気がしました。

そういえば、キャップレスって手元に来ると増殖するんですよね。SNSでその噂はよく聴いていたのですが、すっかり油断していました。私もその後数年でデシモも含めてかなりの増殖(使いやすいなどの理由でどんどん買ってしまう)をしました。キャップレスは何本あっても困らないですからねー。

たくさんの万年筆に囲まれて

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インクに夢中になってから万年筆もかなりの数所有するようになりました。カクノのような鉄ペンも増えましたし、金ペンもそれなりに増えました。基本的な使い方を初心者の方にお伝えする機会もでき、自分自身の成長も感じています。

万年筆の絶対数が増えたために一つ一つをしっかりと使ってあげられていないことに申し訳なさを感じながら、なおちゃんの転機に出会った万年筆3本のご紹介でした。

ブンボーグ大作戦!こぼれ話

今年も、他故となおみのブンボーグ大作戦!のトークライブが開催されます。

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トークライブ「ラジブン6」
2026年11月14日(土曜日) 15:00〜18:00
文房具のお話をぎっしり3時間します。

■ゲストコーナー
文房具がまちと人をつなぐ
〜「おかげさま文房具店」ができるまでと、まちで遊ぶように働く店主の話〜
ゲスト:土屋稚さん(おかげさま文房具店・店主)
文具イベントや地元ラジオ番組出演、市のアンバサダーとして活躍!その行動力・ひらめき力・人脈の広げ方の秘密を探ります。山形県上山市にある、全国にファンが広がる文房具店の秘密が明らかに。

■他故壁氏presents「文房具自由研究」
戦後日本ボールペン界を影で支えた「シグマボールペン」とは何か?
〜みんな知らないボールペンはじめて物語〜(仮題)
戦後日本に入ってきたボールペンが普及するまでの秘密、教えます。

■ふじいなおみpresents
サポーターチケット購入者へのお土産の商品すべてご紹介!メーカーイチオシの文房具を熱くご紹介!


チケットは下記3種類です。

配信サポーターチケット(お土産をお家までお送りします)
https://daisakusen.booth.pm/items/8478529

会場サポーターチケット(会場でお土産お渡しします)
https://premier.twitcasting.tv/sakusen775/shop

配信見るだけチケット(話だけ聞ければOK!な方に)
https://premier.twitcasting.tv/sakusen775/shopcart/443553

もっと細かい情報は
https://daisakusen.net/2026/08/02/radibun6/
で公開しています。どうぞご覧ください。

プロフィール

【ふじいなおみ】
1979年北海道札幌市生まれ。ラジオパーソナリティ/文房具プレゼンター
ナナコライブリーエフエムで放送中のラジオ番組「他故となおみのブンボーグ大作戦!」のパーソナリティ及び制作・技術を担当。万年筆インク(中でもご当地インク)コレクター。
他故壁氏さんとユニット「たこなお文具情報室」として、文房具の楽しさを伝える活動を行っている。
2015年生まれの娘とともに知育・学童文具を使用しているため、リアルな声を届けられる数少ない存在である。

【他故となおみのブンボーグ大作戦!】
30分間文房具の話題だけをお送りするラジオ番組。パーソナリティーは他故壁氏&ふじいなおみ。
埼玉・朝霞のコミュニティFM「ナナコライブリーエフエム」にて毎週日曜日19:30~20:00に放送中。
2026年7月からは、埼玉・川越の「ラジオ川越」でも毎週火曜日 11:00〜11:30にネット放送がスタート!

詳しい聴き方は番組Webページへ
https://daisakusen.net/howto/

また、放送後には主要なポッドキャストプラットホーム(Spotify、Apple Podcast、Amazon Music)とナナコライブリーFMのYouTubeチャンネルでも配信をしていますので(一部配信できない場合があります)お気軽にお聴きくださいね!